異常にテンションが高いな。今日はいけてるな。と、いつもはまったりこってりでいまいちぱっとしなかった時効警察最終回の一つ前を見ていて思ったのです。今日に限っては、まだ12時過ぎてないのに上質な悪乗り深夜ドラマだったんですよ。
☆いつもの時効警察
・みんなでだべるシーンでネタを言い合う。
・あっさりと落ちを流す
・ときおり演劇質なオーバーアクション
・犯人当てはまあ、それでも納得行く方向で行う。
・時効って、犯人が海外に行っている期間を差し引くんだから、時効じゃないかも知れないじゃん、と考える隙を与えるだるいエンディング
☆今日の時効警察
・カメラワークがおかしい。
┣なんでもないシーンに多方向からの絵を切り替える。たとえば「きりやま~」と、麻生久美子が一声発するだけで3カットくらい使うほど過剰。どれだけ時間がかかったことやら。
┗手持ちカメラの多様でくらくらする→1/4程度は手持ちだった。そんでその「麻生久美子が関係者証言をビデオに撮ってオダギリジョーに推理させるべく見せるための映像」に、わざわざrecとか、電池残量とかしつこく入れて、妙な説明感をかもしていました。
・小ネタに金も時間もかかっている
┗麻生久美子が本物の象の鼻と握手する。
・ネタを引きずる
┣フレーズを連呼する
┣室内に3回ほど雨が降る
┗切り絵を最初から最後まで使用
・推理モノ文脈が破綻している
┣夢ネタがキーになる
┣「うそをつくと室内だろうがなんだろうが雨が降る」というルール。(一般文脈も破壊されてますが)
┗決め手が関係者の自白ってそりゃないだろ
・麻生久美子のキャラ設定がちがう
┣オダギリジョー好き好き大好き感がものすごく前面に押し出されている
┗すべての動作がオーバーアクション(普通のドラマ演技がない。すべて演劇演技)
と。よくこんな、ドラマとして破綻したモノを金も時間もかけてつくったものだ。そこらのアドレナガレッジより、よほど濃密な面白さがありました。
かなり面白かったんで、とりあえず開示せねばと思った次第なのです。だいすきです、こういうの。
で、スタッフロールに流れたのは、「監督/脚本 オダギリジョー」
そうか、そういうことも出来る人だったのか。オダギリジョー。と多少感心でした。脚本はあえてを狙ったのか、それともミステリーの文脈を知らないのか、それはわかりませんが、とりあえず時効警察が何を狙って見せてきたかを踏まえつつそこにとことん悪乗りするってのは素晴らしかったです。
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